住まいの情報サイト「おうち*くらぶ」
HOMEおうちを考えるおすすめインテリア花のある生活みなさんの声プレゼント&アンケートスタッフルーム
アンケート結果:result of the questionnaire「子どもとのコミュニケーションと住まい」についてのアンケート結果発表その1
住まいづくり研究所では、2007年6月20日より「子どもとのコミュニケーションと住まい」についてのアンケートを実施し、392名のミセスにご協力いただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
1)
特集で、家族が通る動線の途中にちょっとした本を置くスペースを作った例をご紹介しました。
このスペースについてどう思いますか?
グラフ1 動線の途中に設置した本を置くスペースの例
■動線途中の本を置くスペースについての自由回答(  )内はお子さんの年齢
<<賛成派>>「非常にいいと思う」「いいと思う」62% <<反対派(中立派を含む)>>「どちらとも言えない」「あまりいいとは思わない」「全くいいとは思わない」38%
●○メリット○●・読んでほしい本を強制するのではなく読ませることができる・読書の習慣、疑問な事をすぐに調べる習慣が身につく・子どもがどんな事に興味があるかわかる ××デメリット××・動線には必要ない・邪魔になり、物置になりそう・階段の側の場合、子どもが乗って落ちそう

●読んでほしい本を置くことができるので。「これを読みなさい」だと読む気が起こらないようなので。以前、靴箱の上に本を置いたら、家族みんなが読んでいたことがあったので。(長男6歳・長女2歳)

●うちでは赤ちゃんの頃から寝る前に3冊の本を読んでいます。いわゆる読み聞かせを、今でも続けています。いつでも本が読める所にあるのは、親子のコミュニケーションにも役立つと思いますし、何より情緒を豊かにしてくれると思います。(長男7歳)

●何か疑問に思った事などをすぐに辞書などで調べる習慣がつくと思う。読書の習慣もつくかもしれませんね。(長女11歳)

●皆の興味のある本を置けば読んだ者から読んでいない者へ色々と教えられるし、同じ本を読んだ者同士、共通の話題も増えるので良いと思います!!(長男7歳)

○本を置くことによって、子供が今どんなことに興味を示しているか分かるから。(長女11歳・次女6歳・三女3歳)

△動線という事で、災害時なども含めてあまり邪魔にならないようなものならよいと思う。(長女12歳・長男9歳・次男6歳)

×動線にはいらないのではと思います。そう本ばかり読む家庭ばかりがあるとも思えませんから。(長男5歳)

×みんなが一番よく集まる場所の方がいいと思うので。(長女5歳)

×階段のそばにある場合は、それに乗って子供が落ちたりしそう。(長女7ヶ月)

×最終的に単なる物置き場になりそう。(長女12歳・長男8歳)

×家族の通る動線には必要ない。(長男17歳)

●動線途中のライブラリスペース、62%が好意
「おうち*くらぶ」の特集では、家族が通る動線の途中の仕掛けとして、ちょっとした本を置くスペースをご紹介しました。
この動線途中のライブラリスペースについて調査したところ、62%のミセスが好意的にとらえていました。その比率を家族構成別に見ると、第一子未就学児層では56%、第一子小学生層では67%、第一子中学生層では72%と、子どもの年齢が高くなるほど、比率が高まる傾向にあります。
賛成派、反対派の両方の意見を言語データから分析したところ、賛成派は、1.「読んでほしい本を強制するのではなく読ませることができる」、2.「読書の習慣、疑問な事をすぐに調べる習慣が身につく」、3.「子どもがどんな事に興味があるかわかる」の3項目にまとめられることがわかりました。
反対派は、1.「動線には必要ない」、2.「邪魔になり、物置になりそう」、3.「階段の側の場合、子どもが乗って落ちそう」の3項目にまとめられることがわかりました。「子どもの活字離れが叫ばれる昨今、子どもを本に親しませる上で益するところが大きいと思います。」(長女4歳・次女2歳)という意見からは、活字離れを危惧し、子どもが小さいうちから本に親しませたいという母親像が伺えます。
Pagetop
2)
お子様が勉強をしたり、お絵描きをしたりする場所として、特集でご紹介した写真のような階段ホールのスタディコーナーについてどう思いますか?
グラフ2 階段ホールのスタディコーナー
■階段ホールのスタディコーナーについての自由回答(  )内はお子さんの年齢
<<賛成派>>「非常にいいと思う」「いいと思う」74% <<反対派(中立派を含む)>>「どちらとも言えない」「あまりいいとは思わない」「全くいいとは思わない」38%
●○メリット○●・リビングとは違う雰囲気で親子の会話ができる・一緒の場所で作業ができる・個室にこもるとかえって勉強できない ××デメリット××・階下の音が気になりそう・家事をしている間は目が届かない・集中力が養うことができなさそう

●リビングとはまた違った雰囲気で親子の会話ができそう。(長男1歳)

●子どもの社会性を育む上で有益だと思うから。(長女4歳・次女2歳)

●子どもの宿題を見てあげれたり、横で一緒に家計簿をつけたり…一緒の場所で何かをするというのは良いことだと思います。(長男6歳・長女5歳)

●親と机を並べる事で、いつもは時間帯の合わない父親との距離がグッと近くなると思いますし、母親ともその自由な空間でだからこそ話せる事があるかもしれないので。(長男7歳)

●リビング以外のパブリックなワークスペースがあることは良いことだと思う。いろんな共同作業ができそう。(長男10歳・次男5歳)

●こもってしまうとかえって勉強できない子もいるみたいだし、遊び感覚で勉強につながるのであれば良いことだと思う。(長女14歳・次女7歳・三女6歳)

●両親のどちらの目も届き易く、どちらかとともに、遊んだり、調べ物をしたりするスペースがあれば、個人の部屋は就寝するだけの場であるといる機能しかもたなくなるので、子供との隔絶が減ると思う。勉強部屋という概念は部屋にこもる原因になりやすいと思います。(長女11歳)

△リビングのテレビの音が邪魔して勉強に集中出来ないと思う。小さい子が使う場合、遊んでて落下する危険性があるので怖い。(長男5歳)

△吹き抜け上は階下の音(テレビや家族の笑い声)がズバズバ上がってきます。だったら部屋に入って勉強した方が効率的だと、大きな吹き抜けのある我が家では思います。(長女11歳)

×落着かない場所で、結局勉強なんて出来なさそう。家事をしている間は目が届かない。(長女7ヶ月)

×勉強するときと、休憩するときは、はっきり区別した方がいいと思う。(長男18歳・次男13歳)

×集中力を養えない(長女6歳・長男2歳)

×個室にこもらない点ではいいかも知れないが、勉強に集中できないのではないか?(長女8歳・長男3歳)

●階段ホールのスタディコーナー、74%が好意的
「おうち*くらぶ」の特集では、リビングの吹き抜けを介して、2階の回廊式の廊下の部分に設置したスタディコーナーをご紹介しました。
このスタディコーナーについて調査したところ、74%のミセスが好意的にとらえていました。その比率を家族構成別に見ると、第一子未就学児層では78%、第一子中学生以上層では79%と同様の比率であるのに対して、第一子小学生層では62%と全体と比較しても12%低くなっていることが確認されました。
賛成派、反対派の両方の意見を言語データから分析したところ、賛成派の意見として、「リビングとは違う雰囲気で親子の会話ができる」、「一緒の場所で作業ができる」、「個室にこもるとかえって勉強できない」という点があげられました。反対派の意見としては、「階下の音が気になりそう」、「家事をしている間は目が届かない」、「集中力を養うことができなさそう」という点があげられました。
Pagetop
3)
特集では、スタディコーナーを2階の階段ホールに設置した例をご紹介しましたが、あなたらなら、
どんなところに設置するのが良いと思いますか?
グラフ3 階段ホールのスタディコーナー
■その他・リビングの横・リビングにつながる広いロフト・台所で家事をしているときに目が届くダイニング、キッチンのそば・勉強部屋、プライバシーのある場所、中2階

4)
子どもとのコミュニケーションをとる上で、住宅の間取りなど空間上の仕掛けや工夫が重要だという
意見をいただきました。今度、家を建てるとしたら、最も採用したいのはどれですか?
必ずリビングを通る動線 家事をしながら子どもが見えるオープンキッチン 吹き抜け等による空間的なつながり 食事中にテレビを見ない習慣を身に付ける「食育スクリーン」
イメージ イメージ イメージ イメージ
外出先から子どもが自室に戻る前に、必ずリビングを通る動線 家族の顔を見ながら料理等家事ができるオープンキッチン 家族の気配を感じる、LDKを仕切らない大きな空間や吹き抜け 食事をする際にはテレビを見ずに家族の会話の時間をつくる「食育スクリーン」
グラフ
●スタディコーナーの設置場所、子どもが小さいうちは「リビング」、
 中学生以上は「2階の階段ホール」

スタディコーナーの設置希望場所は、第一子の年齢によって差異があり、第一子未就学児層では、「リビング」という回答が64%と、他と比較して高く、第一子中学生以上層では、「2階の階段ホール」という回答が49%と高くなることがわかりました。子どもが小さいうちは、母親が家事をしながらでも目の行き届くダイニングやキッチンのそば、リビングやリビングにつながる空間にスタディコーナー設置を希望する傾向があります。一方、中学生以上になると、2階の階段ホールなど家族の気配を感じながらも、リビング・ダイニングからは少し離れて落ち着ける空間にスタディコーナー設置を希望する傾向が見受けられました。
●子どもとのコミュニケーションをとるために採用したい間取りに関わること
前回調査結果の言語データから抽出された、親子のコミュニケーションをとる上での間取りに関わる4つの工夫について、ミセスの採用意向を調査したところ、「必ずリビングを通る動線」という回答が42%、「家事をしながら子ども見えるオープンキッチン」という回答が25%、「吹き抜け等による空間的なつながり」という回答が22%となり、これら上位3つの工夫が全体の89%を占めました。家族構成別に見ると、第一子の年齢によって傾向があることがわかりました。第一子未就学児層では、「家事をしながら子どもが見えるオープンキッチン」という回答の比率が33%と全体平均と比較すると8%高く、第一子小学生層では、「食事中にテレビを見ない習慣を身につける仕掛け『食育スクリーン』」という回答の比率が21%と全体平均と比較すると10%高くなっています。第一子中学生以上層では、「吹き抜け等による空間的なつながり」という回答の比率が26%と全体と比較すると4%高くなっており、子どもの年齢によっても、子どもとのコミュニケーションをとるための工夫に対するニーズが異なることが確認されました。
Pagetop
● 子どもの年齢によるフレキシブルなプラン提案
今回の調査において特徴的だったのは、子どもの年齢によって、住宅のプランに要求されるニーズが異なる点です。 住宅のプランは、検討段階の家族のライフステージや子どもの年齢によって考えがちですが、子どもの年齢によるニーズの異なりを考慮したフレキシブルな提案が求められています。
■子どもの成長と住宅プランのニーズ
発育期の特徴と空間(※住居学 第二版/彰国社刊より) 住宅プランのニーズ(おうち*くらぶ調べ)
特性※ 生活要求※
空間要求※
幼児期(2〜5歳) ・「じぶんで」「ひとりで」の主張・基本的生活行為の自立(食事・排泄・着替え)・仲間遊びの発展
・生活ルールの認識・家事への参加・兄弟の模倣
・子ども専用の収納家具・プレイルーム・家の形、広さへの要求の芽生え(他との比較可能)・私の場所、空間への要求の芽生え
・●必ずリビングを通る動線●家事をしながら子どもが見えるオープンキッチン●オープンキッチンから目の届くファミリーコーナー
学童期(6〜11歳) ・生活能力の育成・自己判断による活動範囲の広域化・学習活動
・家族の一員としての自覚・家庭文化の伝承
・学習机、本棚・就寝の独立(ベッド)・衣類収納家具・家事参加可能な設備
●リビングを必ず通る動線●食事中にTVを見ない習慣を身につける仕掛け「食育スクリーン」●動線途中に本を置くスペース
 生徒期(12〜14歳) ・生活上の自立の育成・自立的生活の育成・学習活動
・個人の責任管理
・専用個室の必要(インテリア、掃除)
●吹き抜け等による空間的なつながり●動線途中に本を置くスペース●階段ホールのスタディコーナー
調査実施機関:住まいづくり研究所
アンケートについてのお問い合わせはこちらまで⇒ご意見メールへ
このサイトを友達に教える
HOME 「おうち*くらぶ」とは ご利用条件 ご意見メール 個人情報について サイトマップ
詳しくはこちらをクリック!
フィアスホームトップページ  
 
アンケート結果:お寄せいただいたみなさんの声
「居心地の良い住まい」結果 その2