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おうちを考える:think about home家事を効率よく、スムーズに 研究所スタッフ:一級建築士・ケイ住宅を新築しようと思い立った時、家族で意見を出し合いながら、又は一人でじっくり部屋にこもっての間取り作りもなかなか楽しいものです。でも、生活スタイルや人の動きは様々なので、住宅の間取り作りも一筋縄では行かないもの。この時、大事になるのが「動線」です。
お母さんが設計した家?
子どもの頃、同級生の家に遊びに行った時にそこの子が「うちってお母さんが設計したんだよ」と言っていた事を思い出しながら、この原稿を書いています。

プラン図 でもその家、[図1]のように浴室と洗面所が隣り合っているのですが、完全に分離していてお互い行き来する事が出来ず、浴室へは廊下から直接入るようになっていたのです。子ども心にも「?」「使いづらそう」と思った事を記憶しています。

住宅の間取りを考える時、設計士さんに任せっきりにせず自ら考える方も多いと思います。
でも、気をつけて下さい。
上の例は極端かもしれませんが、こんな間違いをしてしまう事もあります。
間取りはパズルではありません、単に各部屋を配置するのではなく、そこで暮らす人がどんな動きをするのか、将来どんな生活になるのかなどを見極めた上で計画する事が大切ですよ。
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家事を効率良く、スムーズに行なう「動線」を考える
キッチンでお料理を作りながら、子どもの面倒を見ながら、洗濯機を廻して・・・主婦って結構忙しいものですよね。
そんな忙しい主婦のために、キッチンを中心にダイニング、洗面所、浴室などを、普段の動きを考えて配置する事で、楽しく能率的に家事が出来る間取りを作る事が出来ます。
[図2]の赤い矢印はキッチンを中心に日常の家事を考えた「動線」です。
ダイニング、女性の書斎、洗面所などへの移動距離が短く、無駄が少ない事がわかります。

前回の「オープンキッチン」でもご紹介しましたが、LDKをワンルームにしてオープンキッチンを採用すると家族とコミュニケーションを取りながらの家事が出来るので、孤独感を感じないでおしゃべりを楽しみつつ食事の支度や後片付けが出来ますね。

イメージ プラン図
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裏動線も考えておくと便利
面積的に余裕のある間取りの場合、メインの動線の他に裏動線を考えておくとさらに便利です。[図2]の青い矢印が裏動線です。

裏動線を作っておくと、お客様がいらしたり、旦那様のご両親が見えている時に、スーパーの買い物を山のように抱えている姿を見られずにキッチンに入る事が出来て便利です。

イメージまた、その動線の中に小さなクロークを設けておくと、ちょっと外出する時や外出先から帰って部屋着に着替えるのに便利です。
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皆さん、アイロン掛けはどこでしてますか?
写真1、2はアメリカの住宅設備機器の展示会に出ていた優れもので、キッチンの脇の収納にアイロン掛けをするアイテム一式がセットになって納まっていて、アイロン台を手前に引き出して簡単にアイロン掛けが出来るという仕掛けになっています。

日本では、まだこんな商品は見かけませんが、どこかの会社で作っていただけないでしょうかね。

こんな優れもののない日本の家庭では、「女性の書斎」のようなスペースをキッチンの近くに設けておくと、家族と会話をしたりTVを見ながらアイロン掛けが出来ますね。
  イメージ写真 イメージ写真
【写真1】 【写真2】
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洗濯機の場所は洗面所、それともキッチン?
脱衣や残り湯を使う場合も考えて、洗濯機は予め洗面所に置くように計画する場合が多いと思います。

プラン図共稼ぎで朝晩忙しい方のために、少しでも家事の効率を上げるため、キッチンの近くに洗濯機を置いて動線を短くして、炊事をしながらその間に洗濯機を廻せるように考えて作った間取りが[図3]です。

でも、キッチンに洗濯機を置くのはイヤという方もいらっしゃって、洗濯機を洗面所に置くのか、キッチンの近くにするのか議論が分かれるところでもあります。
イメージ2階に浴室、洗面所と家事スペースを設け、その洗面所に洗濯機を置いて、脱衣→洗濯→洗濯干し(バルコニー)をスムーズに実行する、そんなプランも考えることが出来ます。

皆さんも、是非ご自分の生活スタイル、家事動線に合わせた間取りを考えて見て下さい。
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冒頭に書いたように、間取りは一般の方の中にも好きな方がいらっしゃって、ご自分でいろいろと楽しみながら作る場合もあるかと思います。
でもその時、人の動きを忘れてしまう方もいらっしゃいます。
今回のキーワード「動線」は、言わば間取りに血を通わせるもの。
是非、動線を忘れずに家の夢をふくらませて下さい!
特集を読んで下さった皆様、色々なご意見をお寄せ下さい。

※写真はイメージを含みます。必ずしも説明文と一致するものではありません。
※申し訳ありませんが、記載された住宅の設計についてのご質問や個別の住宅設計のご相談には応じかねますので予めご了承ください。
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