キッチンでお料理を作りながら、子どもの面倒を見ながら、洗濯機を廻して・・・主婦って結構忙しいものですよね。 そんな忙しい主婦のために、キッチンを中心にダイニング、洗面所、浴室などを、普段の動きを考えて配置する事で、楽しく能率的に家事が出来る間取りを作る事が出来ます。 [図2]の赤い矢印はキッチンを中心に日常の家事を考えた「動線」です。 ダイニング、女性の書斎、洗面所などへの移動距離が短く、無駄が少ない事がわかります。 前回の「オープンキッチン」でもご紹介しましたが、LDKをワンルームにしてオープンキッチンを採用すると家族とコミュニケーションを取りながらの家事が出来るので、孤独感を感じないでおしゃべりを楽しみつつ食事の支度や後片付けが出来ますね。 |
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面積的に余裕のある間取りの場合、メインの動線の他に裏動線を考えておくとさらに便利です。[図2]の青い矢印が裏動線です。 裏動線を作っておくと、お客様がいらしたり、旦那様のご両親が見えている時に、スーパーの買い物を山のように抱えている姿を見られずにキッチンに入る事が出来て便利です。 |
また、その動線の中に小さなクロークを設けておくと、ちょっと外出する時や外出先から帰って部屋着に着替えるのに便利です。 |
写真1、2はアメリカの住宅設備機器の展示会に出ていた優れもので、キッチンの脇の収納にアイロン掛けをするアイテム一式がセットになって納まっていて、アイロン台を手前に引き出して簡単にアイロン掛けが出来るという仕掛けになっています。 |
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日本では、まだこんな商品は見かけませんが、どこかの会社で作っていただけないでしょうかね。 こんな優れもののない日本の家庭では、「女性の書斎」のようなスペースをキッチンの近くに設けておくと、家族と会話をしたりTVを見ながらアイロン掛けが出来ますね。 |
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【写真1】 | 【写真2】 | ||
冒頭に書いたように、間取りは一般の方の中にも好きな方がいらっしゃって、ご自分でいろいろと楽しみながら作る場合もあるかと思います。 でもその時、人の動きを忘れてしまう方もいらっしゃいます。 今回のキーワード「動線」は、言わば間取りに血を通わせるもの。 是非、動線を忘れずに家の夢をふくらませて下さい! 特集を読んで下さった皆様、色々なご意見をお寄せ下さい。 ※写真はイメージを含みます。必ずしも説明文と一致するものではありません。 ※申し訳ありませんが、記載された住宅の設計についてのご質問や個別の住宅設計のご相談には応じかねますので予めご了承ください。 |
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