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おうちを考える:think about home
犬のいる生活を考える
スタッフ 一級建築士 ケイ

今回は、皆様からのご要望の多かったペットのお話し・・・
中でもとりわけポピュラーな犬のいる生活について取り上げ
ます。
最近はマンションでも「ペット可」の物件が増え、小型犬を
中心に愛犬といっしょに生活する方が増えています。
住宅会社によっては犬と生活するための専用のプランを
用意している場合もありますが、「おうち*くらぶ」では躾さえ
しっかり出来ていれば大事なのは特別な間取りや設備よりも、「愛犬への心遣いやコミュニケーションの取り方」という視点で、愛犬と暮らす「普通の住宅」で気を使いたいポイントをご紹介します。

イメージ写真
愛犬も家族の一員です、折角、愛犬のいる生活を前提に住宅を検討する機会があれば、
彼ら彼女らとの快適な暮らしのために少しばかりの配慮をしてあげてみてはどうでしょうか?
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■住宅を計画する時の気遣い

◇居心地の良いスペースを
犬は良く寝ます。
風通しの良いスペースにケージを置いたり、昼寝をする場所を確保してあげて下さい。
風の流れを考えた住宅については、風と光のデザインその2その3でご紹介しましたが、
一部屋で取り付ける壁面を変えて、2ヶ所の窓を設け自然通風を導くなど、 間取りや窓の工夫をする事は、「夏を旨とする」日本の住まい作りの基本と同じと言えます。

床仕上げがフローリングの場合、滑って(犬種によって違いがありますが)、 股関節や膝に怪我をする場合もあるので、タイル仕上げがお勧めです。
※詳しくは「おうち*スクール」ペット・フレンドリーコースを参照してみて下さい。
ただ、全面タイル貼りの床は人間の方で「硬い」「冷える」といった感覚を持つ方もいらっしゃるので、そういった場合には部屋の一部をタイル仕上げ等にして、風通しの良い所にお気に入りの場所を作ってあげると、そこで良い夢が見れると思います【写真2】。
写真1・イメージ   写真2・イメージ
【写真1・イメージ】 【写真2・イメージ】
◇エアコンの位置
風通しの良い場所であっても、一日中窓を開けておくわけにはいきません。
犬は汗をかくことができず体温調節が難しいので、愛犬のお気に入りのスペースが決まったら、 予めエアコンはどこに設置するのか、間取りを計画する段階で早めに考えて、エアコンの噴出し 口からの冷気・暖気が直接当たらないようにする配慮が必要です。

犬種や個体差があり、また暑ければ冷えたフローリングの上に移動したり、寒ければ暖かい所に移動したりしますので、余り神経質になる事もありませんが・・・。
◇お散歩対策
お散歩は、犬にとっては運動や社会とのコミュニケーションを取る事や気分転換など、とても 大切な事です。
お散歩は毎日の事なので、玄関は広めに計画しておくと、リードをつけたり、散歩の準備をしたりする事が少し楽になります【写真3、4】。
出来るなら、足を洗う場所を玄関や勝手口近くに設けてあげると、遊んで泥んこになっても、キレイに
洗ってあげる事が出来、家の中を汚さずに心おきなく上がって来る事が出来ます。
写真3・イメージ   写真4・イメージ   写真5
【写真3・イメージ】 【写真4・イメージ】
【写真5】 ※画像(株)INAX
【写真5】のように、屋外で水とお湯が使えるシャワー水栓一体型の商品もありますので検討しては
いかがでしょう。※(株)INAX ペット用水栓柱 LF-932SHK

■おうちのメンテナンス対策

◇壁クロス
クロスメーカーからペット対応クロスが出ていますが、特に気になる引っ掻き傷について、全く傷がつかないわけではありません。見切り等をして腰から下を張り替えられる工夫をするなどの対応は必要です。また食事の後に涎(よだれ)が飛んだり、 面白いもので、人間と同じように毎日壁に寄りかかる・・・しかも同じ場所に・・・犬もいて、そんな場合は皮脂がクロスについて犬形になったりする場合もあります。日々のメンテナンスを考えると、水拭きや中性洗剤で 簡単にメンテできる素材を選び、飼い主も愛犬もなるべくストレスなく暮らしたいものですね。
◇家具の配置など
日々のお掃除対策は抜け毛の対策でもあります。
犬種によって違いがあり、プードル
などは毛が抜け難いという話しを聞きますが、季節の変わり目・・・
暑くなる前には冬のフサフサした毛
が、また冬になる前には夏の毛が
抜け変わります。
殆どの犬はダブルコートになっていて、表面の固い毛:オーバーコート、柔らかい下毛:アンダーコートがあり、抜け替わるのは柔らかい下毛の方だそうです。
  写真6   写真7
【写真6】 【写真7】
【写真7】はゴールデンレトリバー【写真6】のいるご家庭での夏の抜け毛ですが、ある日、掃除をして
まとめるとこんなにいっぱい!・・・びっくりですね。

家具はシンプルな形状を選んで、なるべく隙間が出来ないように配置にも工夫をし、毛が入り込む余地を作らないようにするなど、掃除がしやすい配慮をして下さい。
また、大型犬の場合は尻尾の力が意外と強いので、喜んで尻尾を振ると、大切な花瓶などを倒して割ってしまったりする事もあります。
そんな時は、犬も悪さをしてしまった事はわかるようなので、少々かわいそうな思いをさせてしまいます。予め転倒しにくい装飾品を選んだり、犬の届く所にはモノを置かないなど気を配ってあげて下さい。
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今回は過去に犬好きの方々の住まいの計画に
携わった経験や、自宅で愛犬を可愛がっている
方々に取材をした内容を中心にまとめさせて頂き
ました。

一口に犬と言っても犬種や固体差でひとくくりに出来ないため、今回の記事があてはまらない場合があることを ご了承下さい。

愛犬との暮らしで気をつけるべき点、仕上げ材の選定などについては、本文でもご紹介した「おうち*スクール」のペット・フレンドリーコースにさらに詳しい内容があります。

 
(株)INAXの方が研究の成果を元に書かれたもので参考になると思います。
興味のある方は、こちらも訪問してみて下さい。

写真の提供をいただきました皆様に末尾ながら、 この場を借りてお礼を申しあげます。

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