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『ながら家事』のキッチン
スタッフ 一級建築士 ケイ

景気悪化の影響を受け、給与やボーナスのカットが
各企業で実施され、家計を直撃しています。
それによって生活スタイルにも変化の兆しが現われ
ており、その変化が今後の住まい作りにも影響して
来ると思われます。
これからのキッチンのあり方について考えてみました。

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先日、アメリカで活躍されている建築家の方のお話しを聞く機会がありました。
日本と異なり、アメリカでは新築は建売が主で、オーダーして設計する住宅は超高級で余りポピュラー ではありません。
景気後退によって、最近、その建売物件の間取りにも変化が見られるそ うです。

いくつか図面を見せていただきましたが、前回取り上げた書斎はアメリカでも小さくなる傾向があり、
日本 と同じ位の1坪程度のものが多く、まさにライトユースを前提にした作りになっています。
逆に玄関脇に大きなホームオフィスを備え、ここで旦那様もしくは奥様がバリバリと仕事をしたり、仕事のお客様を通して打ち合わせをする形になっている住宅が増えて来ているとの事です。
日本でもSOHOが話題になった時期がありましたが、景気後退 からもっと身近な家庭の「食」の分野に影響が出始めているよう に感じます。(※SOHO:スモールオフィス、ホームオフィス)
外食をせず家で食事をする頻度を高くして少しでも出費を 押さえる・・・内食の家庭が増えている事はマスコミでも取り上げ られていますが、反面、忘れてはいけないのは、先日のおうちくらぶ アンケートでも明らかなように、子育てがひと段落した後の仕事の ための準備をする奥様、ヨガやピラティスといった健康にも気を使う 奥様が多いという事。

経済的な面だけでなく、そういった自己啓発などのために『ながら家事』が出来るキッチンが求められています。
いかに効率的に家事をして仕事をする時間、自己啓発の時間を作り出すか、ダイニング・リビング・パソコンコーナー、玄関、階段などとの繋がりを考えた間取り作りが、これまで以上に大事になります。
最近のキッチンの事例を3例ご紹介します。
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■写真@
キッチン→ダイニング(リビング)→キッチンの横の動線を重視したプランでキッチンで料理を作りながら 子供の面倒を見る、家族との会話をする、ちらちらとリビングのTVを見る、また、料理の手を休めてダイニングでパソコン操作をする、雑誌を読む・・・移動距離が短く、コンパクトな住宅向きの効率的な 配置です。
フルオープンでも対面式でもありませんが、家族とのコミュニケーションも取れ、オープンキッチンに抵抗の ある方にもお勧めです。
オープンキッチン全盛ではありますが、こういったセミオープンタイプのキッチンが今後見直されても良いと 思います。
写真1   ■写真A
この住宅はキッチンを住宅の中心と捉えて全体の間取りを考えた例です。
写真左のグリーンのクロス貼り部分の女性の書斎(パソコンコーナー)、ダイニング、手前側のリビングとの関係を考え、キッチンで料理をしながら、家中を忙しく動きまわる奥様が効率的に時間を使えるよう に考えられたプランです。
キッチン中心にグルリと自由に歩き回れるように構成しています。
フルオープンのキッチンながら、手元が隠れる家具調 のものを採用し、リビングダイニング側から見ても違和 感がない配慮をしています。
■写真B
お客様が見えた時など、リビングからの見栄えを考慮して、位置的にはやや奥まった場所に設えたオープンキッチンですが、写真Aの事例と同じく、ダイニング、リビング、パソコンコーナーとの関連性を考えた配置です。
赤いクロスの壁に面した女性の書斎でレシピの確認やメール、写真では写っていませんが奥にある
洗面所での洗濯等、やはりキッチンを中心にながら家事が出来る配慮をしたプランになっています。
写真2   写真3
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今回は「『ながら家事』のキッチン」と題して、キッチンのあり方について考えてみました。
皆様からもキッチンのあり方について、ご意見を伺いたいと思いますので、アンケートにご参加のほど、よろしくお願いいたします。

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